トロント観光局・Facebookより
トロントの街に鮮やかな緑が戻り、爽やかな風が吹く6月がやってきました。
前回「目白押しの6月イベント集」と題して、まとめを書きましたが、今週はこのリストの中から「フリー(無料)」で楽しめて規模が大きいものを中心に4つを選び、詳細な情報をお伝えしてゆきます。
http://www.visittorontojp.com/?p=3881
トロントがマルチカルチャーな街と呼ばれる理由は?
1787年にカナダ・ファーストネーションズのミシサウガ族(Mississaugas of New Credit)から土地を購入したイギリスは、6年後の1793年に「ヨーク(Fort
York)」という砦のある街を作ります。この街が、のちにトロントと名前を変えます。当初は数百人のイギリス人が住む小さな街でしたが、その後スコットランドやアイルランドから、さらに第二次世界大戦が終わると世界各地から移民が流入し、現在では人口が300万人に迫るカナダ最大の商業都市へと発展します。
今では「モザイク」と呼ばれるカナダ独自のマルチカルチャー(多文化)の象徴的な街としてトロントは北米の大都市に名を連ねるほどになりましたが、歴史の記憶をたどると、その特徴の源を読み取ることができます。
急激な都市化の中で声を上げる人々
都市化が進み、ここ10年間で実に多くの高層ビルやマンション(こちらではコンドミニアムと呼ぶ)が建設され、世界各地からたくさんの人たちが集まり続けるトロント。イギリス的な街づくりが行われていたスタート当時の面影は、わずかに残るのみとなってしまいました。
街に住む人々はさらに多様化し、さらに深みへと突き進んでいます。
「Pride(プライド)」はその一つの象徴とも言われるムーブメント。一言でいえば、人のこころの中にあるものを発信するイベントです。急速な発展を遂げた1980年代初頭、トロント社会の中でマイノリティー(少数派)として暮らす人々が集まり、始められた政治的なプロテストがその始まり。
年々プログラムが多彩になり、昼間は多くの家族連れが訪れ、夜は華やかなショーが行われる「プライド・ウィーク」はトロントの「モザイク」を表す代表的イベントとなりました。
なぜレインボー?
特にプライド期間中に多く目にする虹色の旗は、1970年代後半から使われ始めたと言われます。それぞれの色には意味があり、ミュージカル「オズの魔法使い」の中で主役のドロシーが歌う美しいバラード曲「オーバー・ザ・レインボー」と共に、虹はこのムーブメントの象徴的な存在となります。
特にこの期間、街のあちこちにレインボーカラーが満ち溢れるのは、トロントを挙げて「プライド」を支援することの証。「プライド」は「ウエレズリ&チャーチ・ネイバーフッド(Wellesley & Church
neighbourhood)」という、地域コミュニティーがベースになっていて、このエリアの銀行のキャッシュコーナーもこのようにレインボー。昨年は、トロント市営バスもプライド・カラーに。
地図拡大可能!
日程と詳細:http://www.pridetoronto.com/parades-marches/
華やかなパレードに合わせて行われるイベントもぜひ訪れてみてください。
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